ー ほぼナイ! HEAD LINE ー
※年末特番で番組は特別編成のため、『ほぼナイ! HEADLINE』はお休みしました。

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『ココがヘン!ニッポンのニュース特別編:今夜発表! 英国版「新語・流行語大賞」Word of the Year 2018

<参考:NewSphere2018年の英単語は「Toxic」「Single-use」 英国の辞典が選んだ言葉たち

お国違えば…

「今年の漢字」と並んで年末の風物詩になった感のある「新語・流行語大賞」の選考。
実はいくつもの国で似たようなことが年末に行われていて、その中でもイギリスの “Word of the Year” は文字通り、英国版「新語・流行語大賞」
アメリカはじめ、世界で多くのメディアがこの “Word of the Year” を報じている。
イギリスでは2社がそれぞれ独自に “Word of the Year” を選出している。その違いを見るのも面白いかもしれない。
その2社というのが、どっちも辞書の出版で知られる Collins English DictionaryOxford
で、Collins が “Single-use使い捨て” を、Oxford が “Toxic有毒な” を、それぞれ “Word of the Year” に選出した。
イギリスと言えば、Brexit(イギリスのEU離脱問題) 一色で、メイ首相の退陣までウワサになっていたり、やれ Hard Brexit だの Soft Brexit だのと、まるでハードとかソフトとかコンタクトレンズのよーなハナシで国中大モメの中でも、選んだ Word はそんな国内事情を超えた視点が感じられなくもないモノとなった。
国内事情がどうあれ、大英帝国のプライドは健在のようで 🙂

Single-use” も “Toxic” も、2018年の世界の重要関心事だった環境問題を反映したモノで、いよいよ国際社会の環境問題に対する危機感が前面に出てきていると感じる。
このことは前のG7でも、マイクロ・プラスティック問題が会議の主要議題だったことからもわかるんだけど、日本のメディアだけが全然ズレた報道に終始してた、ってのは以前の『ほぼナイ!』でも取り上げた通り。
そもそも、日本の「新語・流行語大賞」の年間大賞に輝いた「そだねー」に、そんな国際社会の問題意識は、当然のように感じられない。
とはいえ、過去は過去。過ぎたことを嘆いても仕方がない。
過去については以前書いたレビューブログ『G7、米朝会談で衝撃の事実続々明らかに:「外交の安倍」の実態とメディア』と『スタバ、世界全店舗でプラ製ストロー廃止へ:問われる「脱・過剰包装」』をぜひ読んでいただくとして、イギリスが、世界が2018年をどう総括しているか、ここでちょっと見ておきたい。

まず “Single-use” はもちろんエコにちなんだ Word だ。
一方 “Toxic” は本来の意味とは別に、違う使われ方も結構あって、そちらも注目されたようだ。
例えば、”Toxic plastic” (有毒なプラスティック)とかはもちろんそのまんまエコ方面の使われ方なんだけど、”Toxic workplace“(有毒な職場)や “Toxic relationship“(有毒な人間関係)なんて表現もあって、なんかイギリスも日本も、生活者の抱える悩みは似通ってるのかも。
まさに「働き方改革」とか「(上司の)パワハラ」とか、日本でも随分と話題になった。
さらにユニークな使われ方なのが “Toxic Masculinity“(有毒な男らしさ)。いやはや。
こりゃ、もちろんイギリスを含む世界で話題になった「#MeToo」に絡んだ表現で、イギリスにも日本にも「タチの悪いオッサン」はいるというコト。
ちなみにこの「#MeToo」は日本の「新語・流行語大賞」でも、一応候補(トップ10)には選ばれたが、大賞に選ばれることはなかった。

「#MeToo」については『ほぼナイ!』でも再三取り上げてきた。
詳しくは過去のレビューブログ『詩織さん事件:「フェードアウト→ダンマリ」で、大手メディアは共犯?!』はじめ『ハリウッドのセクハラ:不倫はNG、セクハラは容認、レイプは黙殺の異常』とか『終息の気配ないセクハラ問題、各方面で続々明るみに:批判する「資格」』とか『BBC『Japan’s Secret Shame』に世界が反応、記者クラブは依然沈黙:文字通り「恥の上塗り」』をお読み下さい。

イサ&バイリン出版 解説兼論説委員 合田治夫